最終更新日 2023.9.1

フルファネルマーケティングで実現するスタッフコマース(後編)

スタッフがWEBコンテンツを制作し、そのコンテンツをオウンドメディアやSNSに掲載することで、集客から来場・購入へのエンゲージメントを高める次世代コマース体験であるスタッフコマースが脚光を浴びています。

前編の記事では販売スタッフと生活者の価値観の変化に触れながら。販売スタッフの仕事へのエンゲージメント向上と生活者の自分にあった商品との出会い創出が必要であることを説明してきました。

後半ではこうした生活者や販売スタッフの価値観の変化に対応するソリューション「スタッフコマース」の概要やサービスの強み、スタッフコマースをフルファネルマーケティングとして、どのように実現するのかなどについて説明します。

前編「販売スタッフ・生活者の価値観で注目を集めるスタッフコマース」はコチラから
関連記事:博報堂グループのフルファネル型のマーケティングについて

目次

フルファネルマーケティングを実現する次世代コマース体験「スタッフコマース」

【前編のおさらい】販売スタッフと生活者の価値化が変化

なぜ、いまスタッフコマースが注目を集めているのか

img_1120x630_16まずは前回のおさらいから始めましょう。

販売スタッフは、仕事のなかで、もっと自分らしさを発揮したような情報発信をしていきたいというインサイトがあるようですが、そのような場が会社から用意されていないことで不満につながっている可能性があります。

また、販売スタッフが企業で求めることについては、自分の成長につながり、収入が増えるような仕事をしていきたいという欲求があるようですが、そのような仕組みがないことで、その企業で働き続けることへのエンゲージメントが下がっている可能性があります。

生活者としては、買い物するときに価値観やライフスタイルにマッチする商品なのかを知りたいというインサイトがあるようですが、それがリアル店舗来訪前までは、WEBコンテンツなどが自分にあったものが少なく、本質的にマッチした商品との出会いや買い逃しにつながっている可能性があります。

商品の魅力をスタッフが伝える!デジタル上に店頭のようなワクワク・ドキドキを生み出し、予期せぬ商品やスタッフとの出会いを生み出すスタッフコマース

上記のような課題を解決するのがスタッフコマースです。情報が溢れるデジタル社会において、顔の見えない企業の発信は今や生活者には届かないため、販売員や営業担当といったスタッフによって、生活者目線に翻訳してお届けする必要があります。それがスタッフコマースという取り組みです。

その中でも今最も注目したいのが、縦型のショート動画を用いた動画接客です。動きや接客トークなど、画像より圧倒的多い情報量で店頭の接客を再現することが可能になり、購入時の不安を解消します。また連続再生によってサクサクとストレスなく視聴可能なので、次から次に再生される動画の中から思わぬ商品やスタッフとの出会いが生まれるという点でも、店頭での買い物に近く、デジタル上での買い物に不足していたワクワクやドキドキ体験をもたらします。


デジタル上で“没入感”と“発見”を再現するには「ショート動画」が最適img_1120x630_17

これらの接客動画は、店頭スタッフや営業担当者などの個性が色濃く反映された魅力的なコンテンツとなり、スタッフ一人ひとりのファンを生み出し、他社との差別化にも有効です。また接客動画の経由売上や視聴回数は個別に集計され、一人ひとりの貢献度が可視化されるので、インセンティブ支給などの個人評価によって離職率低減にも貢献します。

関連記事:「成果のでる」スタッフコマースはフルファネルマーケティングで実現する

成果が出る機能と万全の支援体制でスタッフコマース成功まで全方位でサポート

スタッフコマースを成功させる上で、押さえておきたいポイントが2つあります。それは「優れたツール」と「万全の支援体制」です。まず1つ目のポイントとして、縦型ショート動画の接客ツール「ザッピング」をご紹介します。

スタッフコマース成功のポイント①優れたツール

本ツールはウェブサイトや通販サイト上に販売員の方々の接客動画(ショート動画)を専用アプリで簡単に投稿できます。また、経由売上や視聴数も計測できるので、評価制度の導入も可能です。

動画接客ツール「ザッピング」の特徴img_1120x630_18

ザッピングは誰でも簡単に専用の投稿アプリから、自社の通販サイトやウェブサイトに縦型ショート動画を投稿できるツールです。

連続再生かつ動画上にリンクが設置できる特許出願中の独自技術によって高い没入感が生まれ、導入企業の平均値では1投稿あたりの経由売上が静止画の3.5倍、平均滞在時間で20%増、成約率にいたっては30%増と高い成果がでており、最近の事例では動画視聴後の成約率が3〜5倍に伸びた事例もあります。

また動画視聴から購入までの日数、動画の視聴秒数、按分方式といった集計ルールが各企業の考え方に合わせて変更可能なため、幅広い業種・企業において正確で公平な評価制度の導入が可能になります。他にも導入企業にとってやさしい料金や、HTMLタグだけの簡単導入など、導入・成果・評価・価格とあらゆる面において、スタッフコマース成功に向けての環境が整います。

そしてもう1つのポイントになるのが、万全の支援体制です。

スタッフコマース成功のポイント②万全の支援体制

スタッフを起点にした一気通貫のコミュニケーションが可能に

img_1120x630_19

今回博報堂DYグループが協業することにより、ツール導入だけに止まらない、フルファネル(来店前~来店時~来店後)での運用支援が実現できます。主な支援領域として、オウンドメディアのコンサルティング、SNS公式アカウント運用、広告運用などのコンサルティング領域が拡充され、さらなるユーザーの獲得から売上拡大までを一気通貫でのサポートが可能です。

それでは、ザッピングを通して、ファネルごとにどのような顧客体験を創出することができるのか解説していきます。

万全の支援体制|プレストア(来店前)

プレストア(来店前)においては、いわゆるSNSを中心とした外部メディアとウェブサイトなどの自社メディアでのコミュニケーションが想定できます。

SNSアカウント運用やSNS広告にスタッフコンテンツを活用することで、オリジナリティあふれるコンテンツでアプローチする事ができ、サイトへの流入を見込めるほか、新たなユーザー獲得につなげることができます。

さらにサイト流入後についても、スタッフのオリジナルコンテンツを拡充することで、スタッフからのわかりやすい商品説明をコンテンツを介してアプローチできるため、サイト内の回遊率を促進させ、結果として成約率増につながることが期待できます。

万全の支援体制|インストア(来店)

続いて、インストア(来店)ではより接客に近いアプローチが想定できます。店頭でのデジタルサイネージやチャットボットによるオンライン上での一次接客を経て、販売スタッフからの接客が行われることで、“声がけ”されることへのハードルを軽減することができ、結果としてスタッフとの親近感の醸成につなげたり、購買を促進させたりすることが期待できます。

万全の支援体制|アフターストア(来店後)

最後にアフターストアでは、購買の後押し、再購入など中長期的に消費者とつながっていくためのコミュニケーションを考えており、スタッフコンテンツを起点とした閲覧コンテンツに基づくダイナミック広告や、チャットツールによるメッセージ配信、リーフレットブックなどのユーザーの手元に残るコンテンツを作成することで、来店後のタッチポイントやコミュニケーションを創出します。

博報堂DYグループと共創するスタッフコマースフルファネルマーケティング

ザッピングを活用することで、縦型ショート動画による商品説明でお客様のエンゲージメント向上や購買促進につなげるだけでなく、コンテンツ経由での売上や再生回数などでスタッフ個人の貢献度も可視化され、貢献度に応じた評価・インセンティブにより、働く企業へのエンゲージメント向上にも寄与します。

さらに博報堂DYグループそれぞれが持つ強み・特性を活かすことで、生活者一人ひとりに寄り添ったコミュニケーション設計をフルファネルで実現し、あらゆる業界・業種の企業にとってより効果的な価値提供を創出します。

対象となるのは、アパレル・コスメ・流通といった低価格帯の業種だけでなく、家電・インテリア・住宅・自動車・金融といった、中・高価格帯の業種へのアプローチも可能です。「ザッピング」を通じて、オンラインでもオフラインでも “ワクワク”・“ドキドキ” する購買体験の創出に貢献します。

フルファネルマーケティングを実現する次世代コマース体験「スタッフコマース」

画像1-1

戸田 充幸(とだ みゆき)

株式会社アイレップ
ソリューションビジネスUnit カスタマーエクスペリエンスDivision グループリーダー

長年PR・広報業に携わり、総合PR会社の立ち上げ参画を経て、アイレップに入社。アパレルや化粧品・ラグジュアリーブランド・商業施設・金融機関など幅広いジャンルのSNSやLINEの運用を戦略立案からコンサルティングまで従事。セミナー(ウェビナー)や社内外向け勉強会へも登壇。フルファネルでのデジタルマーケティングコミュニケーションを支援。

画像2-1

榮多 一郎(えいた いちろう)

株式会社アイレップ
ソリューションビジネスUnit ソリューションコンサルティングDivision

広告制作会社でのクリエイティブ領域における経験を活かし、株式会社アイレップに入社。統合ソリューションを主軸に、プロモーション提案・設計、メディア構築・利活用など幅広い領域を支援。

画像3-1

野田 大介(のだ だいすけ)

株式会社ファナティック
代表取締役

ファッション誌の編集、スニーカーブランドの生産管理、アパレルブランドでの通販責任者を経て、2016年に株式会社ファナティック設立。大手アパレル通販のリニューアル支援や売上改善の傍ら、2017年にLINE公式アカウントの自動配信ツール「ワズアップ!」を提供開始。2020年には日本で6人だけのLINEの認定講師 LINE Frontlinerに任命 (2022年現在9名) 。2021年には動画接客ツール「ザッピング」の提供を開始。

「スタッフコマース」のソリューション資料のダウンロードはコチラから

タグ一覧