最終更新日 2025.7.1

AIで顧客体験を革新!博報堂の「ストーリーテリングAI」が拓くCX・EXの新境地|ウェビナーレポート(前編)

2024年12月5日、AIを活用したCX(顧客体験)改革をテーマにウェビナーを実施しました。ビジネスにAIをどう活用していくか関心が高まる中、博報堂独自のノウハウで生成した生成AIサービスを解説するということで、多くの方にご視聴いただきましたので、その模様をお伝えします。

ウェビナーでは、博報堂の顧客体験設計の専門家2名が登壇。効率化を超えたAIの活用事例について語ってもらいました。本記事では、ウェビナーの内容から、博報堂独自ノウハウ『ストーリーテリングAI』と人との共創により、マーケティング/セールス/サービス領域において、どのように成果を生み出せるのかをご紹介します。

登壇者
池田 善行(博報堂 エクスペリエンスクリエイティブ局 エクスペリエンスクリエイター)
武藤重近(博報堂 エクスペリエンスクリエイティブ局 クリエイティブビジネスプロデューサー)*聞き手

生活者体験を革新したいとお考えの方へ
博報堂では、リアルなAIペルソナの活用で顧客と従業員のエクスペリエンスの進化を統合支援する 「B2Bディープインサイトwith AI」を提供しています。博報堂独自メソッドで生成したリアルなAIペルソナを活用し、人とのハイブリットで、顧客体験・従業員体験の進化を促すプラットフォームの戦略・設計から実装・育成までをトータルで支援し、顧客満足度の向上と業務効率の最適化を実現します。 

目次

顧客の心をつかんで、ビジネスの成長を支援するクリエイティブチーム

池田 私たちは、“顧客の心をつかんで(GRIP)、ビジネスの成長を支援する(GROWTH)”ことをミッションとする 「GRIP&GROWTH」というクリエイティブチームで活動しています。

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普段はAIと共創しながら、得意先企業のいわゆるCX(顧客エクスペリエンス)とEX(社員エクスペリエンス)をアップデートするお手伝いをしています。B2C、B2B問わず、コンサル、企画、実装まで幅広い領域で、“人の創造力を活用するAI活用とは?”ということを念頭におきながら、効率化のためのAI活用とは違ったアプローチで課題解決に取り組んでいます。

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ストーリーテリングAIの新たな可能性

本日ご紹介するアプローチは「ストーリーテリングAI」です。顧客の心に響くストーリーでビジネスを成長させることを目的に、企業と顧客の共感によるつながりやロイヤリティを高め、事業の持続的な成長を支援するアプローチです。

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いま、ストーリーはビジネスの強力なツールです。言い換えれば、顧客は理想を描くストーリーに対して、対価を払っていると言えます。

顧客にとってブランドとの関係は、自身の理想や成功を実現するための手段と捉えられていて、AIが出てきたことで、一人ひとりに寄り添ってストーリーを生成できるようになりました。

AIによってパーソナライズされたストーリーは、顧客の期待と信頼を高めること(LTVの向上)にもつながります。さらに、顧客の生活シーンや心の動きに寄り添うことができるので、企画づくりの成果も格段に上がります。

ストーリーテリングAIの思考モデル

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ストーリーテリングAIの創造力は、次の3つのプロセスから生まれます。

  • 顧客を洞察
  • 提供価値を発想
  • 共感物語を創造

AIのモデルは、博報堂の戦略構築力とクリエイティブを言語化し学習させた、いわば博報堂チームの“脳みそ”と言っていいでしょう。

もちろん、AIから単に答えをもらうということではなく、共創しながら、期待を越える価値を磨いていきます。AIから出てきたアイデアを何度も“壁打ち”しながら、ブラッシュアップしていくわけです。

そして、AIのもうひとつのメリットは、そのスピードです。いままで調査を含めると3ヵ月以上かかっていた「洞察~発想~創造」のプロセスが高速でできるので、企画のジャンプも生み出しやすくなります。

Q&A

武藤 重近
武藤

先ほど、「顧客は理想を描くストーリーにお金を払う」というお話をされていましたが、ストーリーテリングAIというアプローチに、親和性の高い業種、商品はありますか?

池田善行
池田

基本的に、ストーリーというのはB2B、B2Cにかかわらず、業種は問いませんが、強いて言うなら「付加価値の高い商品やサービス」に向いているのではないでしょうか。

価格が高いものはそれだけで強いブランドですが、価格を越えた付加価値で勝負していこうという時に活用できるアプローチだと思います。

武藤 重近
武藤

高速仮説で検討できるから、企画のジャンプを生み出しやすいというお話をされていましたが、もう少し具体的に説明していただけますか?

池田善行
池田

僕ら自身、AIを使う前は毎回、発想から創造するまでのプロセスを数ヵ月単位でやっていたわけですが、ストーリーテリングAIを活用することで、その時間がかなり圧縮できます。

しかも半日のワークショップで、何回も回せるというのが魅力です。課題を提供するとAIのモデルが仮説を作り、切り口を出してくれるので、それをベースにアイデアの“壁打ち”をしながら案を磨いていくことができます。

極端な話、半日で仮説が3回まわせるぐらいのスピード感です。とにかくアジャイルに対応できることが、従来のアプローチとはかなり違うと思います。

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レポート後編はこちらから⇒【AI活用事例】博報堂「ストーリーテリングAI」が変革するマーケティング・セールス・サービス領域(後編)

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BIZ GARAGE 編集部

ビジネスをとりまく環境の大きな変化により、最適な手立てを見つけることが求められる現代。
BIZ GARAGEのコラムでは、生活者の心を動かし、ビジネスを動かすために、博報堂グループのソリューションや取り組みのご紹介、新しいビジネスの潮流などをわかりやすく解説しています。

生活者体験を革新したいとお考えの方へ
博報堂では、リアルなAIペルソナの活用で顧客と従業員のエクスペリエンスの進化を統合支援する 「B2Bディープインサイトwith AI」を提供しています。博報堂独自メソッドで生成したリアルなAIペルソナを活用し、人とのハイブリットで、顧客体験・従業員体験の進化を促すプラットフォームの戦略・設計から実装・育成までをトータルで支援し、顧客満足度の向上と業務効率の最適化を実現します。 

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