最終更新日 2023.9.22

サービスグロースに必要なオウンドの役割とは?事業を持続的に成長させるコツ!

コロナ禍以降に大きく様変わりした人々の生活。その大きな変化によって企業のDX化はより一層進んでいき、事業の拡大とデジタル領域へのシフトは切っても切れないものになりました。

その反面、多くのプラットフォーマーでは個人情報保護の観点からCookieの規制が強化されるなど、企業は個人に対してコミュニケーションしづらくなっているのが現状です。

そこで注目を集めているのが、各企業が自ら運営しているオウンドサービス。今回は、事業のグロースを視野に入れたオウンドサービス開発を行うDXD Growth Programをご紹介していきます。

博報堂では、オウンドサービスを戦略から実行まで一気通貫で実施できる「DXD Growth Program」を提供しています。サービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら

目次

サービスを開発して終わりじゃない、事業の成長まで見据えたシステムを

オウンドサービスやECサイトなどのソリューション開発を行うケースは多々ありますが、せっかくニーズが膨らんでいるにもかかわらず、実際にはサイトやアプリなどをリリースすることだけに注力してしまう企業が数多く見受けられるのが現状です。その結果、売上が上がらない・顧客が集まらないといった課題をよく耳にします。

本来デジタルを活用したオウンドサービスで重要なのは、開発したその先。つまり継続的な運用・ブラッシュアップを通じて、事業成果に結びつけていくことであるはずです。そこで博報堂では、目先の集客・販売効果にとどまらず、中長期的な視点で事業のグロース支援までを行う「DXD Growth Program」を立ち上げました。

現在グロースと聞くと、例えばウェブサイトを改善してCVレートを高めるなど、細かな視点を中心に行われることが大半です。しかし企業にとってはサイト以外にも、SNSやリアルでの販売など、事業運営には関わるべきことはたくさんあるはず。またデジタル化は次々と進んでいき、関わる部門や領域が増えていくことで、それをすべてハンドリングできる人材や部署は限られていきます。

そのため事業の成長を視野に入れてオウンドサービスを展開したいと考えていながらも、実際にその実現にまで至っている企業はまだ少なく、これからさらにデジタル領域の多様化や技術の進化が起こることで、より負担を感じてしまう企業も出てくるでしょう。そんな状況下で事業を横断的に見据えたグロースという視点から一貫して任せられるのは、DXD Growth Programの特徴と言えます。

「DXD Growth Program」のサービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら

ワンパッケージのサービスグロースパートナー「DXD Growth Program」

DXD Growth Programでご支援できる領域は実に広範です。継続的に成⾧するオウンドサービスをつくるための戦略立案から、データを活かしつつエンドユーザーが使いやすいシステム・デザイン・コンテンツを開発、運用方針策定〜実施まで一気通貫で実施できるプログラムです。また、社内で内製化を行っていくための自走支援プログラムもご提供します。

DXD Growth Programの「5つのステップ」と「5つの機能」

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「DXD Growth Program」:5つのステップ

  1. 現状理解とゴール設定
  2. システム環境の確認・開発
  3. ブランドデザインシステムの開発
  4. グロース運用・検証
  5. 自走化支援

1.現状理解とゴール設定

まずはKGIとKPIを設定して共通認識化し、それを実現するために何をすべきかを、関連部門横断でマインドセット。目標達成のために必要なターゲット・ジャーニーの設計まで行います。

2.システム環境の確認・開発

既に導入されているシステム基盤やツールの有用性洗い出しを行い、KPIや最適な顧客体験を実現するための具体的なシステム環境やツールを開発していきます。

3.ブランドデザインシステムの開発

サイトやアプリだけでなく、SNS、リアル店舗等まで、ユーザーが触れることのできるタッチポイントの世界観やデザイン設計を実行。タッチポイントを横断した快適なUX設計を実現します。

4.グロース運用・検証

事業やサービスのグロースを見据えて、ユーザー把握やUIやUXなどの状況を分析(アナリティクス)。そのデータに基づいて最も適したコンテンツを開発していきます。

5.自走化支援

将来的に自社で運用していくためのOJTを実施。ワークフローやガイドラインを作成し、企業自らが成長的に運用していくための支援を行います。

「DXD Growth Program」:5つの機能

  1. コンサルティングチーム
  2. データアナリティクスチーム
  3. システム開発チーム
  4. UIUX デザインチーム
  5. コンテンツクリエイティブチーム

1.コンサルティングチーム

オウンド・UX・サービスの構想~開発~グロースに知見と経験を持ち、現状理解とゴール設定を中心に、5つのステップ全体を推進するチーム。

2.データアナリティクスチーム

グロース運用・検証のステップでUI/UXをアップデートするためのデータ分析を行うのはもちろんのこと、最適なデータ分析を行うためのシステム環境の開発についても並走するチーム。

3.システム開発チーム

複数にまたがるオウンド・UX接点を統合的にマネージメントするためのコンテンツマネジメントシステム、マーケティングシステムの選定・設計・導入・運用支援を行うチーム。

4.UIUX デザインチーム

企業やブランドの全体の世界観を踏襲しながら、主にUI/UX デザインをアップデートするデザイナーと、それを実装するフロントエンドエンジニアで構成されるチーム。

5.コンテンツクリエイティブチーム

ユーザーに常に有益な情報を届け、関係を深めていくためのキャンペーン実施、読み物や動画などのコンテンツ制作を行い、データを見ながらアップデートしていくクリエイティブチーム。

「DXD Growth Program」の特徴は「ワンストップ」と「生活者発想」

一般的なベンダーは、リファレンス化されたパッケージシステムや自らの成功体験をもとにビジネスを展開しているのに対して、DXD Growth Programは先述の横断的なグロースサービスの戦略立案から戦術、運用までを一気通貫して行えるワンストップ体制を築いている点に特徴があります。

そして、広告会社であることの強みを活かして「生活者発想」でサービスを立案・開発している点こそがDXD Growth Program最大の武器であると考えています。生活者発想があるからこそ、ビジネス視点と生活者視点を掛け合わせて、サービスを提供することにより継続的な成長を支援できると言っても過言ではありません。

企業の成長戦略の中で必要不可欠な広告コミュニケーションとシームレスにつながることで、より成果に直結するグロースが実現します。

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「DXD Growth Program」は1社だけに依頼できるという大きなメリット

サービスやシステム開発に携わった経験のある方ならおわかりいただけると思いますが、例えば「この会社のこのツールを入れるからA社に依頼して、一方でデザインはB社に依頼して、LINEとSNSはC社に依頼して……」という具合に、それぞれの領域をそれぞれのベンダーに発注して、収集がつかなくなるケースがあります。

また先述のように企業側ではやるべき領域が増えていくことに反比例して、人材が不足していく中で、企業の状況は次第に苦しくなっていくことが予想されます。

もしそのような状況で、まとめて1社と会話をするだけで依頼することができれば、企業の負担を減らすことができますし、なによりも労力をかける必要がなくなるため、企業にとってストレスフリーになるはずです。労力が減った分、企業は実業に専念することができるので一石二鳥です。

またベンダーごとに考え方が異なったり、違うスケジュール感を持っていたりする場合は、それらが原因でプロジェクトのタイムロスにつながることも多々あります。

その点では、DXD Growth Programに窓口を一本化することで、博報堂側はグループ会社やスタッフ間の意思疎通を図りながら運用することが可能になり、効率的なシステム開発・運用、ひいては着実に事業をグロースさせていくことにつながります。

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博報堂グループのナレッジ・過去の経験を活かし「DXD Growth Program」へ

横断的な組織が組まれるDXD Growth Programだけあって、これまで博報堂グループで培ったノウハウを活かせることも重要なポイントです。

博報堂としてグロースを担った金融サービスの事例では、決済サービスにCRM機能やPOSとの連動を図った、煩雑なアプリの開発を手掛けたことがありました。

サービスリリースの開発から黒字化を目指したグロース運用までワンストップで行うという、幅広い領域にわたる経験を経て得られたナレッジを、これからの案件に反映させていけるのは、DXD Growth Programならではと言えるかもしれません。

過去に携わってきた中で得られたケイパビリティを、今後のビジネスにも役立て、多くの企業のソリューション提供に結びつけていきたいと思っています。

DXD Growth Programの歴史はまだ浅いかも知れませんが、過去の知見にプラスして今後多くの成功事例を蓄積していき、企業のグロース戦略を成功に結び付けていきます。

「グロースならDXD Growth Program」と言われる存在になる

成長戦略を担う企業はまさに群雄割拠。さまざまな企業が存在している中で、DXD Growth Programはグロースを実現する企業として、第一人者になりたいと思っています。

私たちのビジネスの対象となるのは主にECサイトやアプリですが、それらはあくまでも一側面に過ぎません。

開発・運営を行っていく上で、事業の成功に向けたキーワードとなるのがグロースです。各企業が抱えている目の前の課題にとどまらず、広く事業や企業の成長を担うために支援を行っていきたいと思っています。

そして、それを実現できるチームこそが「DXD Growth Program」だということを、もっと世の中に広めていきたい。もちろん一朝一夕でできることではありませんが、ゆくゆくは「グロースならDXD Growth Programにお願いしよう」と言ってもらえるようになることが、夢であり、目標です。

システム開発にとどまらず、広告会社の知見を活かしてグロースの観点から事業を支援していくチームは、世の中では稀有な存在。だからこそ、先陣を切ってこの分野を開拓していきたいと思っています。

まとめ

オウンドメディアの重要性がますます高まっていく中、サービス開発から運営、そして事業の成長まで見据えた一気通貫したワンストップサービスを提供するDXD Growth Programは、これからの顧客ビジネスを成功に導く取っ掛かりになるはずです。

事業をグロースさせていくことに関心をお持ちでしたら、博報堂の「DXD Growth Program」がお手伝いいたします。ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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増田 昌弘

増田 昌弘(ますだ まさひろ)

株式会社博報堂 DXD サービスデザインディレクター

大学卒業後、教育事業会社に入社。通信教育をはじめとする商品・サービス開発に加え、新規事業開発まで幅広く従事。2016年、博報堂入社。クライアントのブランド開発、マーケティング戦略立案、統合コミュニケーション開発など、さまざまな業務を経て、ブランドの次世代化のためのサービス構想・開発・グロースを一貫して担う。

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