市場状況やマーケットの課題について
脱炭素関連の投融資は、2050年までに1京4,800兆円が投じられるということもあり、世界中の企業が脱炭素に向けて待ったなしの状況になっています。そんな中、消費ベースで見るとCO2排出量は家庭内消費が61%を占めており、生活者の脱炭素アクションが進まない限り、カーボンニュートラルの達成は不可能であることもわかってきています。海外では、商品を品質や価格以上に環境価値で選ぶ「緑の消費者」が増加し、エシカル消費の市場も伸びている状況です。
一方、国内では博報堂が生活者の脱炭素に関する意識や行動について調査したところ、脱炭素やカーボンニュートラルの認知率はすでに8割を超えていますが、行動に移している人は3割程度ということがわかっています。その理由として「よくわからない」「意識・貢献できる瞬間がない」と答えた人が若年層の6割もいることで、結局ストーリーが伝わっていないという現状があります。
さらに調査を通して、脱炭素アクションを何からだったら始められるかという点において、2つの大きなトリガーがあることがわかりました。
それは「欲望×ストーリー」と「貢献実感」です。どんなに脱炭素につながることでも、楽しみながら無理なくできることや、その商品や取り組みの背景にある思いやこだわりを応援したくなるストーリーがないと、なかなかアクションは起こせないし長続きはしません。さらに脱炭素につながりそうなアクションをしたときに、それがどのくらい環境にとって良いことなのかわからないと貢献実感がなく、「次も」という気持ちにはなかなかなりません。
こうした日本特有の理解をふまえて、博報堂と三井物産が協働で進めているのが、生活者一人ひとりのアクションで脱炭素社会を推進する脱炭素プラットフォーム「Earth hacks」であり、貢献を実感をできるように商品やサービスの環境価値を見える化したのが「デカボスコア」という、サステナブル商品におけるCO2排出量の削減率を表すスコアとなります。
企業が抱える、問題・疑問とは
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環境に良さそうな商品・サービスを扱っているが、本当に環境に良いのか?具体的にどのくらい環境に貢献しているか分からない
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CO2排出量の計測自体は実施済だが、これをどのように伝えていけば良いか分からない
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サステナブルやSDGsに向けた取り組みが世の中に多すぎて、他社との差別化ができていない
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サステナブルやSDGsへの問題意識はあるが、何から始めれば良いか分からない
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SDGsウォッシュ(実態が伴わない取組み)と思われないか心配で上手くPRできていない
当該サービスのサービス資料・参考資料